2014 年から2024 年までの10 年は瞬く間に過ぎました。創業当初から、 LUXURY&PRECISIONは私たちのブランド名であり、同時に私たちのビジョンでもありま した。精密さを追求し、究極を⽬指すこと。私たちのすべての製品は、このビジョンに基づいて作られています。
私たちは常に、機材は感動的な⾳楽を探求する過程での副産物であり、どれだけ優れた材料を使っても、最終的には「良い⾳」を実現した結果として存在すると考えています。過去10年を振り返ると、製品の数は多くありませんが、常に最⾼品質の製品を作ることに注⼒してきました。常に新たな限界を追求し、製品がリスナーにより多くの音楽的喜びを提供する⽅法を模索しています。最初の10 年を迎えた今も、私たちは音楽への深い敬意と探求の理念を忘れずこれからも続けています。
【E7専用モジュール開発ロードマップ】
E7の特⻑は、交換可能なE7専用モジュールによりコストを削減できる点です。各モジュールの独自性、多様なエコシステム、相互補完性がE7の核心です。初のデュアルAK4497モジュール搭載の「E7 4497」がリリースされた後、次のモジュールがどのようなものかユーザーは期待を込めて予想してきました。
10周年の幕開けと共に発表します。E7の第2の専用モジュールに搭載するのはアナログ・デバイセズ社のAD1955 DACチップです。
ホームオーディオ機器での採用はあれど、AD1955がポータブルプレーヤーに搭載されるのはこれが初めてかもしれません。特に、体積や消費電力の制約でOCXOを搭載できないポータブル機器には最適です。このチップを選んだ理由は、"Perfect Differential Linearity Recovery"(パーフェクト・ディファレンシャル・リニアリティ・リカバリー)という特性を持ち、低ノイズを実現し、ジッターに極めて強い点です。PDLRを簡単に説明するとDACチップがデジタル信号をアナログ信号に変換する際に、非常に正確なリニアリティ(直線性)を保つことを意味します。一般的なDACでは、特に小さな信号レベルにおいて誤差が発生しやすく、その結果、音質の劣化が生じることがあります。しかし、AD1955では、差動信号処理技術を用いることでこれらの誤差を最小限に抑え、非常に高精度なリニアリティを実現しています。差動信号処理では、同相成分(ノイズや歪みの原因となる成分)を相殺し、差動成分(実際の信号)だけを抽出することで信号の純度を高めます。このアプローチにより、AD1955はノイズフロアを極限まで低減し、非常にクリーンな信号出力を実現し透明感のある純粋な音質を実現します。また、ジッター耐性が高いため、時間軸の揺れによる音質劣化も減少。これにより、音楽のディテールが鮮明に再現され、リスナーに新たな音楽体験を提供します。
音質重視の観点から見ると、AD1955は非常に魅力的な音色を持ち、気品あふれるサウンドを提供します。DAC市場で約2/3のシェアを持つトップ企業であるアナログ・デバイセズ(ADI)は、世界をリードする半導体メーカーであり、特にアナログ信号処理の分野で革新的な技術を提供しています。ADIはオーディオ用DAC市場の小規模さと利益率の低さから、AD1955以降20年近くハイエンドDACをリリースしていませんでした。このたび、E7に対応するAD1955モジュールを発売することで、ADIのHiFiオーディオDACにおける真の実力を体験していただきたいと考えています。
さらに予定しているモジュールも公開します。
1stモジュールはAK4497、2ndモジュールはAD1955そして、3rdモジュールはPCM1794Aです。このBurr-BrownのDACは多くのオーディオファンにとって馴染み深いものです。TI社がHiFiオーディオ分野で提供するSDアーキテクチャのフラッグシップであり、E7はこれら3つのモジュールや革新的な機能との組み合わせで多様な音質を楽しむことができます。
※編集者説明あり